悩めるママ
年中の子供と登山を初めて、円山・三角山とチャレンジしてきましたが、満を辞して藻岩山にチャレンジしてみました。
子供と藻岩山に登るならどんなコースがいいか、山頂ではどんな楽しみ方ができるのか、ロープウェイの情報などをまとめています。
目次
子供と登山できる 藻岩山とは?
- 藻岩山ってどんな山?
- 藻岩山登山のルートは5つある
- 藻岩山登山で利用できる駐車場
観光スポットとしても有名な藻岩山は、登山道として整備されており、札幌市民なら学校行事で登ったことがあるなんて人も多いのではないでしょうか。
円山や三角山を登れたら、次のステップとして長距離で標高が高い藻岩山に挑戦してみましょう。ただし子供が登ることができるコースを選んで、交通機関やどこで昼食を取るのか、時間配分などについても計画していくことが大切です。
今回の4歳年中の子供と登山した記録を参考に、ぜひ藻岩山を楽しんでくださいね。
藻岩山とは?
幼児でもコースを選べば登れる!
札幌の観光地として有名な藻岩山。観光の場合は、ロープウェイとモーリスカー、または専用有料道路を使って登りますが、山頂の展望台まで登山することも可能。
子供連れでも登ることができる身近な山として市民に愛されています。
山頂は立派な展望台もある程広いのでレジャーシートを広げてご飯を食べたり、「山頂で簡単な料理をしてご飯を食べたい」なんていう登山ならではの楽しみ方もできちゃいます。
標高 | 531m |
所在地 | 北海道札幌市中央区伏見5丁目3-7 |
HP | https://mt-moiwa.jp |
登山道の数 | 5ルート |
登山口までのアクセス | 地下鉄東西線「円山公園」、JR札幌駅前バスターミナル、地下鉄南北線「真駒内」駅からバスあり |
山頂までのアクセス | ロープウェイ+モーリスカー、専用有料道路、徒歩 |
藻岩山のルートは5つ
- 慈啓会病院前コース(2.9km) ⬅︎ここがおすすめ
- 旭山記念公園コース(4km)
- もいわ山スキー場コース(2.5km)
- 小林峠コース(4.5km)
- 北の沢コース(2.4km)
藻岩山の登山ルートは、5つあります。子供と登るなら設備や道が整備されている「慈恵会病院前コース」がおすすめです。
今回は「慈恵会病院前コース」についてレビューしています。
藻岩山の登山口へ行く方法
- バスで行く
- 車で行く
北の沢コース以外は全て駐車場があります。また、いずれの登山口も地下鉄やバスを使って行くことができますので、車がない方でも楽しめます。
慈恵会病院前コース | 地下鉄東西線「円山公園」駅▶︎JRバス「循環円10(または円11)ロープウェイ線」▶︎「慈啓会前」下車▶︎徒歩2分 | |
旭山記念公園コース | 地下鉄東西線「円山公園」駅▶︎JRバス「西13旭山公園線」▶︎「旭山公園前」下車▶︎徒歩2分 | |
スキー場コース | JR札幌駅前バスターミナル▶︎じょうてつバス「南55藻岩線 」▶︎「南34条西11丁目」下車▶︎徒歩15分 | |
小林峠コース | 地下鉄南北線「真駒内」駅▶︎じょうてつバス「「南97北の沢線(山水団地方面)」▶︎「山水団地前」下車▶︎徒歩30分
| |
北の沢コース | 地下鉄南北線「真駒内」駅▶︎じょうてつバス「南97北の沢線(山水団地方面)」▶︎「北の沢会館前」下車▶︎徒歩15分 |
4歳児でも2時間弱で登れた!藻岩山 慈恵会病院前コースの紹介
- 慈恵会病院前は駐車場もトイレもあるから安心
- 【前半】比較的ゆるやかなで広い道が続き、子供でも歩きやすい
- 【後半】石がゴロゴロして勾配がキツくなる
慈恵会病院前コースの登山口
慈恵会病院前コースの登山口には、駐車場・トイレ・水飲み場・靴洗い場があります。
駐車場は観音寺駐車場と書かれた看板が目印です。藻岩山とか登山口なんて表記はないので一瞬迷いますが、ここで大丈夫なようです。
台数は20台程度は止めらそうですが、人気のコースということもあり結構混んでいます。行きも帰りもほぼ満車でしたが人の出入りも多かったので、満車でも少し待てば停められそうです。
お手洗いは水洗。備え付けの紙はありませんので、忘れずに持参しましょう。
トイレの脇には靴洗い場もあるので、ざっと洗って帰れます。バスで帰る時も安心ですね。
【登山口〜馬の背 1.8km】比較的ゆるやかな道が続き、子供でも歩きやすい
8時40分登山開始です。予想最高気温は12℃。
朝からの登山なので気温も低く、防寒対策としてレインウェアを着せて登り始めます。
最初はなだらかな道が続きます。昨晩雨が降ったこともあり、道はぬかるんでどろんこ。子供の足元はあっという間に泥だらけですがレインウエアと登山靴のおかげで、「濡れた〜」とか「足が冷たい〜」とはならず、テンション高く登っていきます。
40分程登ると「日本初のリフト跡地」がありました。少し開けているので、小休憩するにはいいスポットです。昔のリフトは背中合わせだったんですね、一つ勉強になりました。
途中、いくつか視界が開ける場所があります。隣の山?や中心部方面がチラチラ見えるので、紅葉や景色を楽しみながら登れます。三角山のように看板がある訳ではないので、今どのくらいの地点にいるかわかりづらいのですが、景色を見て「だいぶ上がってきた」「円山より高いところまで来たようだ」など、体感で頂上が近づいていること感じられます。
慈恵会病院前コースは、勾配がきつい地点→緩やか→勾配がきついというように、休み休み登る感じなので子供でも余裕を持って進むことができますよ。
中間地点の馬の背に到着しました。旭山公園ルート、小林峠ルート、スキー場ルートからの合流地点です。
さすが藻岩山、大きな山ということもあって熊の出没情報も。
登山客も多い藻岩山ですが、ペースは人それぞれ。子供と一緒だと、ゆっくり進むので誰ともすれ違わない時間帯があったりします。そんな時は熊が怖いので、熊鈴は必須ですね。
【頂上まで1.1km】石がゴロゴロして勾配がキツくなる
馬の背から山頂まで1.1km。すでに2km弱登ってきたから、あとちょっと!余裕だね、なんて話してましたが違いました。馬の背から山頂までは結構な急勾配。しかも石がゴロゴロしています。
あとちょっとだねと口に出してしまったせいで、「まだ着かないの」「あとどのくらいで着くの」発言が連発。お菓子を食べよう!頂上まで着いたらおにぎりだね!となんとか励ましながら登ります。
ちなみに我が家の場合は、登山中はグミを食べるのがデフォ。毎度、ハリボーのちょっとリッチなグミを買わされます。グミに助けられ、なんとか登ってくれました。
10時20分 山頂到着。タイムは、1時間40分でした。
大人のタイム目安が1時間程と聞いていたので、意外に早く着いたと思います。
子供と登山 藻岩山の頂上で楽しむ方法
- 展望台で楽しむ
- 登山者用休憩室で休む
- 広場でご飯を作る
藻岩山は山頂に展望台はもちろん、登山者向けの設備が充実しているので登頂した余韻をじっくり楽しめます。
目で見て、味わって、藻岩山をめいっぱい体験しましょう。
札幌の観光名所 藻岩山展望台で楽しむ
藻岩山からは札幌市内の景色が一望できます。札幌中心部のビル群もよく見える!そして子供と初めて登った円山があんなに小さく見える。子供にも伝えて「こんなに高い山に登れるなんてお兄ちゃんになったね」と喜びを分かち合いました。
藻岩山展望台には恋人の聖地?の鐘があります。自販機で販売されている「愛の鍵」を繋ぐと別れないそうですが、そんなことは子供たちはお構いなし(笑)鐘を鳴らして喜んでました。写真映えするので、ぜひ記念に撮影してみてください。
展望台には景色を楽しみながら食事ができるフレンチレストランがありますが、営業時間が11時半からということでまだオープンしてませんでした。テイクアウト専用レジもあるようなので、昼以降の到着ならここで購入してもいいかもしれませんね。
ちなみにレストランでは登山ウェア、登山ブーツ、登山帽子、登山リュック、ストックのいずれかを身に着けていると、スープカレーを20%引きの料金でいただけるそうです。
登山者用休憩室で休む
展望台には、外から直接入れる登山者用の休憩室があります。雨風がしのげるので、天候が悪いときには助かりそうです。
また、入口には靴洗い場も完備。展望台の中へ入る時は、ここで泥落とし靴を洗っておくと良さそう。(特にレストラン利用なら)
ちなみに休憩室の隣には、お手洗いや更衣室、自動販売機も完備。至れりつくせりなくらい設備が充実しています。
ベンチが設置された広場が使える
山頂にはベンチがいくつか設置されており、休憩ができるようになっています。ガスバーナーなどを持参し、炊事している人も見かけました。
円山や三角山は山頂が狭いので調理なんてできませんでしたが、藻岩山なら「山頂でカップ麺を食べてみたい」「山で調理してみたい」という登山の醍醐味を実現できそうです。
子供も山頂で暖かいものを食べれるとなると、テンションが上がりそうなので次回は持参してみたいと思います。
下山はロープウェイを利用してみた
- ロープウェイやモーリスカーを使って下山できる
- ロープウェイの料金はちょっとお高め。一部徒歩利用で節約も可能。
- 下車後〜慈恵会病院前登山口の駐車場までは徒歩20分程度かかる
藻岩山には観光用のロープウェイがあり、山麓から中腹駅までは「ロープウェイ」、中腹駅から山頂までは「モーリスカー」の2つを乗り継いで山頂まで行けるようになっています。
登山客ももちろん利用できますし、片道のみのや一部のみ(ロープウェイ又はモーリスカーのみ)の利用も可能です。それぞれ単体で料金が設定されています。
子供の希望もあり、下山はロープウェイを使うことにしました。ロープウェイとモーリスかー両方乗ったら、900円もかかるのでちょっと節約。中腹駅と山頂を結ぶモーリスカーの脇には、自然散策路と登山道が併設されていますのでこちらを利用することにしました。
- ロープウェイ 片道:600円(小学生以上300円) 往復:1200円(小学生以上600円)
- モーリスカー 片道:300円(小学生以下150円) 往復:600円(小学生以上300円)
- 未就学児の場合は、いずれも大人一人につき子供二人まで無料
中腹駅まで自然学習道を利用して下山する
ベンチがある広場の脇に「自然学習歩道」という看板があります。観光客用に舗装された道です。モーリスカーのレール脇に登山道もあるのですが、今回はこちらを歩いてみることに。
完全な舗装という訳ではないのですが、石敷き?のようになっていて登山靴で歩くと大変滑ります。
途中にはベンチがありました。山頂が混んでて休憩できない場合は、ここまで下ってお弁当を広げてもいいかもしれません。
自然学習歩道を歩けば、中腹駅までは約5分の道のり。あっという間に着きます。
中腹駅からロープウェイで下山 景色を楽しめる
中腹駅からはロープウェイを利用します。大人片道600円です。未就学児は大人1人に対して、2名まで無料になります。
ロープウェイの運行間隔は15分。中腹駅には売店もあり、お土産など販売されています。ベンチがあるので休憩がてら時間をつぶすことも可能ですよ。
ロープウェイから見る景色は、一面紅葉に囲まれ絶景でした。山頂や登山道から見る景色とは、また違う美しさです。
紅葉越しに、遠く石狩湾まで見渡すことができましたよ。
山麓駅から慈恵会病院前まで徒歩で戻る
山麓駅から慈恵会病院の駐車場までは少々歩きます。距離にして1.3キロ。子供と一緒で20分程歩きました。
本日最大のイベントが(登頂+ロープウェイ)終わった後の帰り道は、子供にも疲れが出るので要注意です。感想としては、「下山も登山道の方が良かったかも」笑
舗装された道を20分歩くよりは、休みながらも自然の中を歩く方が楽しめますし、景色の変化が疲れを感じないまま下山できたかなぁと思いました。
もちろんロープウェイを使うメリットもあるので、条件やその時のコンディションによって判断してもいいと思います。
ロープウェイで下山するメリットは、ロープウェイの景色と、利用しようと思えば山麓駅からタクシー等が使える点です。
子供の体調が優れない、寒さや雨にあたって体力が奪われたなど、トラブルあればロープウェイ+タクシーで戻ることができると思えば親としては安心ですよね。
途中に伏見稲荷神社があります。元気があれば立ち寄ってみるのも良いかもしれません。連なる赤い鳥居が美しいです。
道なりに進み、慈恵会病院の看板が見えたらもうすぐ駐車場に到着です。
藻岩山登山 藻岩山は子供と一緒に登れる山!4歳でも大丈夫
- 慈恵会病院前コースは幼児でも登れる
- 頂上の施設が充実なので安心!お弁当休憩や自炊できるスペースもあり
- 下山はロープウェイも使える
藻岩山は慈恵会病院前ルートを選べば、登山道も広く、整備されているので4歳年中でも登れました。
山頂では展望台で景色を楽しむことはもちろん、簡単な調理ができるスペースや専用休憩所、テイクアウトができるレストラン併設のショップもあるので、子供連れでも安心して楽しめます
初めての藻岩山で体力的に不安がある場合は、下山はロープウェイを使うという方法もあります(駐車場までは歩きますが)ので、子連れでもチャレンジしやすい山だと思います。
円山、三角山の登山が成功したら、ぜひ藻岩山にも登ってみてくださいね。
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